愛媛大の「四国遍路・世界の巡礼研究センター」主催の国際シンポジウムが17日、愛媛県松山市文京町の同大で開かれた。遍路研究者や市民ら約120人が、国内外の巡礼研究の報告に聞き入った。
徳島文理大のモートン常慈講師は、「世界の視点から見た四国遍路の魅力」と題し講演した。近年増加しつつある外国人遍路について、札所や遍路関連施設での聞き取り調査の結果を基に解説。香川県にある「へんろ資料展示室」では、2007年の外国人見学者が74人だったが、15年には404人と5倍以上に増えた。モートン講師は「今後さらに増えると思う。(迎える)準備はできているだろうか」と提起した。